14.弥山:自然景観 岩の芸術

弥仙谷は600m級の山々が並ぶ大山峠の近くに位置し八世以山龍善寺の「累代録」によれば弥山には宮島伝説の世能大山はその名に等しき大山なり。その嶺を「弥山という」空海上人大山の石洞に座して空海上人護摩を修し,たまいし所を「法師が嶽」という。手相国清盛公当国の太守たりし時、厳島造営したもう折節,臣に命じて大山の幽谷に籠鶯を放ち給う。それより鶯の名所となる由にて「清盛谷」という。一説には,其の臣、景清が黄鳥を放つという由にて「景清谷」という。略して「清谷」という。それみな大山に属する山にして、世能の名所なりのこれり