10.代官おろしの跡

何時の時代か郡境に関所が設けられていたらしく、原小倉越の三差路付近にその跡と思しい礎石が草にうずもれて残っており、関平の地名もここからきているのか。後の寺家の医師野坂三益ノ漢詩にも古関の語が見える.代官おろしというところは、駕籠で巡遊する代官も、ここでは下りたと言うところから生まれたと言い急な坂になっている。

 

ここは西方からの登り口で、険しい峠道をひかえて、代官様でもどなたでもここからは駕籠を降りて歩いていただく所であった。